2012年5月19日土曜日

『草原』23-06(通巻102)号より


 鳴かない鳥が歩いている  滋人
 鳴かない鳥にはどういう鳥があるのか考えてみましたが、ついに思いつきませんでした。黙々と思索をしながら歩いている烏の姿は出てきたのですが。

 出てきた亀の首がながい  瞭
 亀が住んでいる池が構内にあり、たまに彼らを眺めて過ごしております。晴れた日などは、池の中にある石の上に登って首を伸ばしておりますが、確かに意外と長いのです。どうやって甲羅の中におさまっているのでしょうね。

 花型の障子シールだらけの障子  瞭
 かわいらしい、また春らしい?障子となりました。同じ作者の句に、「猫の爪痕に障子シールを張る」とありますので、犯人は猫ですね。

 返事はいらないの怒ったメール来る  明人
 以前は携帯でメールを送ることはほとんどなかったのですが、最近よく使うようになりました。パソコンメールですと文章を推敲するのですが、携帯メールですと勢いで書くところがありますので、たまにすれ違いが生じます。怒った絵文字がついていたのでしょうか。

 八階の窓を花びら横切る  ゆ
 四階以上の高さの建物に住んだことがないので、高層に住むことに少し憧れを抱いております。しかし結構高くまで、花びらは舞い上がるものですね。

 口の利けない病人に桜を見せる  かいじ
 病室のカーテンを開いてあげたのでしょうか。それとも桜並木を一緒に散歩されたのでしょうか。桜を見ているだけで、元気になってくれそうです。

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