2012年5月19日土曜日

『草原』23-05(通巻101)号より


 馬酔木の前で妻がしゃべる  瞭
 開花の話でしょうか、何気ない日々の会話でしょうか。しかしあせびを前にして、奥様もまた一段ときれいに見えたのではないでしょうか。

 フキ味噌が旨いと徳利三本  操子
 帰省した折、母に食べさせられました。お酒はでてきませんでしたが、確かに旨い。うろ覚えですが、辛子が入っていたようにも思います。日本には、いろいろと季節感のある美味しい食べ物があります。また来年も食べたいものです。

 煮えた飛龍頭が妻の味になる  白兎
 飛龍頭という料理は、これまで知りませんでした。インターネットで検索したのですが、いや、これは美味しそうです。料理上手な奥様ですね。

 乗り換えて聞く故郷なまり  滋人
 故郷行きの列車に乗り換えられたのでしょうか。なんとなく、落ち着く瞬間です。故郷は、もうすぐです。

 孫遊ばせて蓬摘む  福露
 何をして遊んでいたのでしょう。そしてお孫さんの夕食は、蓬料理となったのでしょうか。春のおだやかなひとこまです。

 街は少女を溢らせたバスが疾走する春  武二
 女学生を連れていく、通学バスだったのでしょうか。世代差のせいか、そういう場面に出くわしたことはありませんが、春の陽気を感じました。

 オニギリ買って花粉を浴びて帰ってきた  かいじ
 花粉症の方には、とにかくつらい季節だったようですね。おにぎりを買いに外に出るにも一苦労です。

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