2012年5月19日土曜日

『草原』22-12(通巻96)号より


 潮風の鼻の奥のしょっぱさだ  風狂子
 先日、紅海沿岸の港町に行った際に、同じことを感じました。確かに、鼻の奥がしょっぱくなりますね。

 背伸びするスカートのみじかい  敬雄
 以前に欧米人と話していた時のことです。「日本の女子高生は冬でも短いスカートをはいているが、あれはなんらかの修行か、あるいは罰なのか」と真顔できかれました。また同時に、「中身は見えるのか。見てもいいのか。」とも言っておりました。背伸びすると、見えてしまいそうですね。

 子どもら帰る茶垣茶の花  瞭
 茶垣の前が通学路になっているのでしょうか。子供の頭と茶の花が並んでいる様が、目に浮かびました。

 ローカル線の一番列車は空っぽ  啓司
 満員の地下鉄に乗った後に、空いたローカル線に乗り換えるとほっとします。採算はとれているのだろうかと、いらぬ心配をしてしまうこともありますが。

 鉢倒れてなめくじ十数匹  芳江
 数が多すぎます。二三匹ならともかく、十数匹のなめくじが出てくるのを見たら、一瞬息がとまってしまいそうです。

 露天湯に落葉と孫と浸かる  福露
 気持ちよさそうですね。紅い葉っぱと一緒に入浴できて、お孫さんも楽しまれたのではないでしょうか。

 冷えた布団も温まった夢  ゆ
 具体例はいまいち思いだせないのですが、こういう夢を見ることがたまにあるような気がします。夢の中で何か温かいことをしていたのでしょうね。

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