2012年5月19日土曜日

『草原』22-05(通巻89)号より



朝のクシャミが夢を飛ばした  操子
こういう機会は、たまにありますね。何かいい夢をみていたような気がしないでもなにのですが、飛んでしまってはどうしようもありません。

鼻唄の妻が蓬揚げている  白兎
以前に同じ作者の句で、「ふきのとうは妻にゆだねる」を見ました。なんでもどんとこいという感じの奥様でしょうか。

木の芽に朝日のほんのり赤い  啓司
朝の出勤中にみつけられたのでしょうか。心に余裕を持って日々を過ごされているからこそ、読める句ではないかと思いました。

夜がニヤリと下弦の月だ  風狂子
何かが起こりそうな夜となりました。これからは、下弦の月を見るたびにニヤリとしそうです。
 
酔って春の夜の夢ひろがる  敬雄
泥酔一歩手前まで飲まれたところだと想像しました。頭の回転が速く?なってしまうのか、いろいろなことが夢の中で展開されます。悪くはない心地ですね。

雪だったと言う女の手を包む  ゆ
冬ならではの句ですね。雪が降る中を、わざわざ訪ねてくれたところでしょうか。手を包むことで、その労をねぎらっているようです。

小松菜の花が咲くまで待とうか  権三郎
思わず何度も復唱してしまいました。ご自身で育てていらっしゃる小松菜でしょうか。人や植物が生きている様を、きれいに描かれていると思いました。

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