2012年5月19日土曜日

『草原』22-04(通巻88)号より



気付けば膝の大きな傷跡    風狂子
楽しい人生を送って行くうちに、意識することもなくなっていた傷跡に気付かれたのですね。自身の体に刻まれた傷跡は、たまに見るといとおしいものです。

幼子は晴れても長靴  風狂子
どうやら長靴を気にいってしまったようですね。情景が目に浮かぶようです。自分にもそんな時期があったのかもしれませんが、どうにも思い出せません。

恋しない男の末を案じる  白兎
昨今は、恋愛に奥手の男性が増えているとの記事を何かで読みました。恋多き先輩方からすれば、そのような男どもは軟弱にうつるのかもしれません。

大根干されて白い列だ  福露
この場合、きっと空は晴れているのでしょう。そして山々の緑は、色濃くなっています。青と緑とそして白というコントラストが思い浮かびます。

犬がしゃべると言う母の真顔  ゆ
真顔で話されると、反応に困る内容です。しかし、犬がしゃべるかどうかなど個々人の認識によるものでしょうから、それほど大事ではないのかもしれません。

相手も肴も酒もない  ゆ
ここまできますと、じゃあ何があるんですかと思わず突っ込んでしまいそうです。何もなくとも句はできるものですね。

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